木材用語辞典
あ行
- 赤身(心材)
⇒木材の中心部分の色が濃い部分のこと。耐久性などに優れている。
- あて
⇒木が山の斜面など特殊な環境で生育することによって生じる、傾いた木や曲がった木にできるもの。曲りや反りが生じやすい部分のこと。
- 生節
⇒枝が生きた状態で木が成長して包み込まれて節となったもの。生節は、周りの木目と節の部分が完全にくっついているため節の部分が抜け落ちることはない。
- 板目
⇒丸太の中心からずらして切ると出てくる、山形や波型など年輪が平行ではない木目のこと。
- 入り皮
⇒木が生きているときに何らかのキズがつき、その部分だけ成長せずに皮ごと巻き込まれたもの。
- 浮づくり
⇒年輪の間の木質が柔らかい部分を削り取り、木目を美しく引き立たせる技法。表面に凹凸ができるので、木目が際立って見える。
- ウレタン塗装仕上げ
⇒ウレタン系の塗料で表面に薄い膜を貼るような塗装のこと。膜を貼るので撥水性にも優れており、また光沢があるので高級感が感じられるが、木材の肌触りは無くなる。
- FJフローリング
⇒縦方向のみから継がれているフローリングのこと。ユニタイプと同じ意味。
- FJLフローリング
⇒縦方向と横方向の両方から継がれているフローリングの事で、集成タイプと同じ意味。
か行
- 乾燥材
⇒曲りや反りなどが出ないようにするため、一定の含水率に乾燥させた木材。寸法安定性や強度、耐朽性に優れている。
- 木味
⇒年数が経つにつれて出てくる風合いのこと。無垢フローリングは使っていくうちに徐々に色合いや光沢の変化が出てきて、味のある空間を作り出してくれる。無垢フローリング材の大きな特徴でもある。
- 源平
⇒赤身(心材)と白太(辺材)が混ざり合ったものをいう。
- 小節
⇒木の小さな節のことです。暗褐色の円形の形で表面に現れることが多く、密度が高いため、加工が難しいとも言われているようです。 最近では木材の自然な感じを演出できるということから、好んで節のある商品を使う方も増えています。
- 合板フローリング(複合フローリング)
⇒複数の板を接着剤で貼り、表面に天然の薄い板を張り付けたフローリングのこと。無垢フローリングと比べるとカラーや木目などバリエーションが多く、また値段は安価です。
さ行
- 死節
⇒枝が枯れた状態で包み込まれて節になったもの。死節は生節とは異なり、節の部分が抜けてしまうことがある。その部分を樹脂で埋める処理をして利用すると機能面でも問題なく使え、デザインとして敢えて取り入れることもある。
- 白木(辺材)
⇒丸太を横に切ったときに樹皮に近い中心の部分。
- 集成タイプ
⇒縦方向と横方向の両方から継がれたものです。 このタイプは、横方向につながれている材が何個繋がれるかによっても種類が異なり、当社のサイトでは”2Pから5P”で繋がれている材の個数を表現しています。
- ソリッド
⇒つなぎ目のない、一枚の木材のこと。一枚板ともいう。
た行
- 単層フローリング
⇒一枚の材から作られていて、無垢フローリングとも呼ばれている。
- デコクリック
⇒キレイな木目模様のボンド不要の置くタイプのフローリング。カッター等で簡単に施工でき、施工後もすぐに利用可能。釘やボンドを使わないため賃貸住宅や店舗などへの利用もオススメ。
な行
- 夏目・冬目
⇒木の成長痕のこと。夏目は夏に成長した部分のこと。夏は成長が早いので組織との隙間が広くて柔らかく色も薄い。冬目は冬に成長した部分のこと。冬は成長が遅いため、組織が詰まって成長するので硬く色が濃い。これを繰り返したものが年輪となる。
- 生材
⇒伐採後にまだ乾燥工程を経ていない木材のこと。十分に乾燥されていない木材は重くて腐りやすく、収縮・変形する。また強度も乾燥材に劣っている。含水率は針葉樹の辺材になると100%を超え、広葉樹でも70%前後となると言われている。
は行
- バーズアイ
⇒鳥の目のような濃い色の中心部と同心円が複数連なる節のこと。バーズアイメープル(楓)が有名。
- PVCフローリング
⇒ボンド不要の置くタイプのフローリングのこと。デコクリックと同じ意味。
- PU塗装
⇒ポリウレタン塗装の略。硬化中にウレタン結合するか、初めから樹脂中にウレタン結合を持っている塗料のこと。塗料を塗った後、完全に硬化するまで1〜2日程度要する。
- プリントフローリング
⇒合板やMDFと呼ばれる木材を繊維状にしたものを接着剤で固めて、木目模様のシールを張り付けたもの。複合フローリングや無垢フローリング材に比べると、安いフローリング材ですが、水にぬれると膨張してしまうなどのデメリットがある。
ま行
- 柾目
⇒丸太の中心に向かって切ったときに現れる年輪が平行な木目のこと。板目とコストが高くなるが、反りや収縮などの狂いが少ない。
- 無垢フローリング
⇒天然木材を使ったフローリング材。天然ものなので、時間が経つと少しずつ色合いが変わっていくため、お部屋が味わいある雰囲気になる。単層フローリングともいう。
- 無塗装
⇒塗装などを何もしていない状態の材のこと。木材の質感が肌で楽しめるのが特徴。表面に膜を貼っていないため、撥水性は落ちます。施工後にオイルなどでお好みの色合いにできます。
- 面取り
⇒フローリング一枚一枚の角を取ること。繋ぎ合わせた時に溝のあるフローリングになる。
- 面無し
⇒角を取っていないフローリング材のこと。繋ぎ合わせると溝のないフローリングになる。
- 木目
⇒板を製材したときに現われる年輪などの模様のことで、木理ともいう。
や行
- ユニタイプ
⇒加工した無垢材を縦方向につなぎ合わせたフローリングのこと。
- UV塗装
⇒ウルトラバイオレット塗装の略。塗装後に紫外線を照射して仕上げる方法で、数秒で硬化させて仕上げることができる。
ら行
- 乱尺
⇒長さが一定ではない、材をつなぎ合わせて加工したもの。長さが決まっていないので繋ぎ目が不規則になっており、ユニタイプに比べるとデザイン性を高めることができる。